騙すつもりじゃぁなかったのよ

先日テレビを見ていたら、

緊急事態宣言の解除を受けて箱根に出向いた人のインタビューが流れていました。

「鳥の声や緑をみると気持ちが癒される」

この人はどこに住んでいるんだろう、と考えていました。

 

東京は思いのほか緑が多い街です。

街路樹だけではなく、

公園とは呼べないほど小さなスペースに植えられている緑も多いのですが

再開発後のビル街は公共スペースに大きな樹から灌木

色とりどりの花々が植えられて

四季折々に私たちの目を楽しませてくれます。

 

今年はコロナウィルスの影響でしょうか

雑草が刈られることもなく伸び放題で

私の散歩コースでは

見たことのない景色が広がっています。

我が家の周りの公共部分も

例年なら雑草の刈り取りがされる時期を過ぎ

まるで野原のようになっています。

これまでは野鳥の通り道だったのが

すっかり休憩場所?と化しました。

鳥の声も聞きなれてくると会話?をしているのがわかるようになります。

もちろん、何と言っているのかはわかりませんけれど(笑)

せっかくだから参加しようと思い立って

鳴きまねをしてみました。

一瞬固まった後、返事?を返してくれたので

嬉しくなって、いい気になって続けていたら

鳥が増えてきちゃって(^-^;、慌ててやめました。

騙すつもりじゃあなかったの、ゴメンナサイ。

 

30年以上前、民族音楽の授業で

パブロ・カザルスの演奏する「鳥の歌」を聞いていたら

窓の外に鳥が集まり、鳴き始めたことを思い出しました。

さすがはカザルス。

音色に集まったのか、メロディーに集まったのかわかりませんが

先生曰く「鳥の歌をかけると集まってくるのよねぇ」。

 

人類と同じ声帯を持っていないから私たちが理解できないだけで

声でコミュニケーションを取っているんですよね。

みんな一緒なんだ。

コロナウィルスでテレワークにならなければ

家の周りが野原のようにならなければ

気が付かなかったかもしれません。

気付けて良かった!