また自然におしえられました
昨日一昨日の暖かさがウソのように
冷たい雨の朝となりました。
おかげで樹々の紅葉は進み、お散歩コースは華やかさを増しています。
皆さんは「陰陽」という言葉をご存知でしょうか。
漢方・鍼灸・薬膳などが一般化してきていますので
耳にすることも多くなってきました。
ところで「陰陽」のマーク、ありますよね。
白と黒の勾玉のような形が逆さまに組み合わさっているあのマークです。
良くみると、白の中に黒い丸が、黒の中に白い丸があるんですよ。
「陰の中にも陽が、陽の中にも陰がある」という考え方を表しているそうです。
東洋(どの地域を東洋というかは別として)では
二元論ではなく、多元論という考え方が昔から息づいているんですね。
私はこの考え方が、八百万の神を信奉する文化に結び付いたのではないかと思います。
自然は多くの恵みをもたらしてくれる反面、
天災となって私たちの生活を破壊することもあります。
ところが、その天災のおかげで豊かな大地が作られてもいます。
物事には良い面と好ましくない面がある。
どちらかだけを選ぶことはできません。
畏れあがめ、感謝の念を持たずにはいられなかったのでしょうね。
これから来る冬の寒さは、雪を降らせ山々に沁み込み、
何年後かには湧水となって私たちの生活を潤してくれます。
若い頃は冬の寒さが好きでしたが
少しずつ苦手になってきました。
それでも、冬ならではの自然との付き合い方を
楽しむことにしましょう。
暖かくしながらね。