こうやって芽を出すのねぇ

土曜日はお日様が大活躍で
ぽかぽか陽気でした。

厄払いに、
毎年恒例の川越のお寺に伺いました。
話題の埼玉県です(笑)
立春明けの最初の週末ということもあってか
朝一番の護摩焚きでしたが
大勢の方が参加されていました。
今年は小さなお子さん連れのご家族が多く
三世代揃っていらっしゃる方もお見受けしました。

護摩の炎と読経を聞きながら
どれほどの人が、この体験をされたのか
煤だらけのお不動様を見ながら考えました。
今のように娯楽や刺激が少なかった時代
お堂の中がもっと薄暗かった時代
護摩焚きは一大イベントだったかもしれません。
お坊様がアイドルのようだった時代もあったそうです。
宗派によっては、聴衆を巻き込んで一体感を高めるお説法もあり
娯楽の一面ものぞかせつつ
民衆の中に根付いていたのでしょうか。

どの時代、どんな世界にも
凄腕プロデューサーは存在したのでしょうね。

東北の山の中から東京に嫁に来た母は
熱を出した赤ん坊の私に、
同居していた老婆がお札を飲ませると良い
というのを聞いて、
「何時代の人かと思った」といつか話してくれました。
「鰯の頭も信心から」とは、よく言ったもので、
彼女は信じていたのでしょうか。

近所のスーパーでは立春が近づくと柊鰯が売られます。
キャッシュレスが浸透し、AI時代になっても
人の心には変わらない一面があるようです。

去年の12月に植えられた公園のユリの球根、
ふかふかそうだった腐葉土もすっかり渇き
元気な芽があちらこちらから顔を出しています。
気の早い子、のんびりした子。

人間が作る時代とは関係なく

自分たちの時間を生きているんですね。
朝の楽しみがまたまた増えました。

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