早梅の文

昨日ほどではありませんが

今朝もお日様の温かさを感じる朝となりました。

 

この時期になると床の間にかかる掛け軸に

「早梅の文」があります。

千利休細川幽斎にあてて書いたといわれるお礼状です。

立春前に早梅の枝を送ってくれたことへのお礼状。

 

当時の立春は今の暦では1月の初め

ちょうど今頃でしょうか。

今とは比べ物にならないであろう寒さの中で

梅の香りに感じた春は

贈ってくれた人の心持と合わせて

利休を喜ばせたに違いありません。

 

贈る人贈られる人

双方の心映えが匂い立つ

一筆です。

 

公園にある小さな梅林

一番細くか弱く見える樹が

いち早く花を開かせていました。

残念ながら、匂いは漂っていませんでしたけれど。

 

古来日本人は梅の花を好んだそうです。

現代版、早梅の文

春はそこまで来ています。

 

 

f:id:yururakudeikiyou:20200114080148j:plain

小さな梅の花わかるかなぁ…