季節はちゃんと巡っています

昨日の暑さが嘘のように

今朝の東京は霧雨で肌寒ささえ感じます。

日中は気温が上がるといわれてもねぇ。

悩んだ末、ブラウスに薄手のストールにしましたが

窓の空いている車内でチョッと後悔。

乗換駅間近にネットで雨雲をチェックして

最短お散歩コースを歩こうか決めることに。

ところが、霧雨程度では雨雲レーダーに引っかからないのか

お天気キャスターがお台場で傘をさしていた時間でさえ

雨雲はなし!

 

出たとこ勝負、と決めて地上に出てみると

霧雨もやんでいて、やったね。

曇天の肌寒さも心地よく、濃くなってきた緑の中をゆっくり歩きました。

公園の中は下草が刈り取られたばかり

刈られた草に霧の水分が重なって、独特のにおいを放っています。

この匂い、大好き。

この匂いを嗅ぐと、子どものころに毎年行っていた母の実家を思い出し

甘酸っぱくなります。

ところが去年、驚くべきことに気づきました。

私を甘酸っぱくさせてくれるこの匂いの源は

牛の餌用に裁断された飼育用トウモロコシの匂いだったようです。

思い込みって怖い。

気づいた原因はたぶんテレビか何かだったと思いますが

そう思い始めると、牛舎での出来事が次から次へとよみがえります。

 

トウモロコシの裁断機の怖かったこと

牛が大きくて、子どものお仕事になっていた餌やりが怖かったこと

あの時の牛の態度は、子どもの私を見下しているように感じられて…

牛がどう思っていたかはわかりませんけどね。

私は牛乳が苦手です。

「お腹がグルグルしちゃうのよね」などと言い訳しますが

実は母の実家で搾乳したての乳を沸かして飲ませてくれた

栄養たっぷりの牛乳のせいです。

牛の生臭さなのか、草の生臭さなのか、今となってはわかりませんが

独特の風味がとっても苦手で、

それ以来牛乳はできればご遠慮したい食品となりました。

 

そんなことを思い出しながらいつもよりゆっくり歩いていたら

梅林の梅が実をつけているのを発見。

濃くなった葉っぱに隠れて、今年もちゃんと実をつけてくれています。

昨年の台風で大きな枝が裂かれ、心配していた樹も

たくさんの潜伏芽が順調に育ち、

いつも通り実をつけてくれています。

嬉しいなぁ。

ゆっくり歩いたから気がつけたギフトです。

 

3月から楽しませてくれていたネモフィラ

そろそろ最盛期も過ぎていますが、きれいに咲いています。

季節外れの雪や春嵐に見舞われましたが

その都度息を吹き返し、長い期間咲き続けてくれました。

 

自分の力ではどうにもあらがえないことに対応し

ちゃんと次の季節に向かっている自然を見ていると

人間も自然の一員であることを考えれば

今回の新型コロナウイルスについても、

きっと乗り越えて次に行けると思わせてくれます。

 

自分で考えて、決めて、行動する、今を生きる。

季節が巡るように、一日一日を回していきましょう。

 

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早咲きだった桜は、もう実をつけています