送り火も済んで 夏本番が始まります
一般的にお盆と言うと8月の旧盆をイメージする方が多いと思いますが、東京では7月13日から16日がお盆です。一昨年までは、この時期になると関東地方のローカルニュースで都心のお墓参りの映像が流れるのは当たり前でした。それが去年から続くコロナ騒動の影響で、すっかり流れなくなりました。お寺も感染を恐れてお盆の法要を見合わせるところが多いようです。
私の父方は東京なので7月に、母方は東北なので8月に、一年に二度お盆がありました。
お盆の迎え火送り火が子どもの頃からの年中行事なので、結婚して集合住宅に住むようになっても辞める選択肢はありませんでした。亡くなったご先祖様や父を迎えるために、ベランダで周りに気を配りながら、火消しの水も準備して、ささやかに火を焚きます。去年は風の向きでベランダのハナミズキの葉が熱にやられてしまいました。かわいそうなことをしてしまった…
お盆の間は少しは夕食にも気をつけて、心ばかりですがご先祖様をおもてなしします。ご先祖様や父の事を思い出したりしていると、あっという間に、送り火の日がやってきてしまいます。名残惜しい…「いつでも来てくださいね」と、声をかけて見送ります。
今年の送り火は関東地方の梅雨明けとも重なり、気持ちよくお見送りすることができました。私にとっての送り火は夏の入り口と結びついています。
ベランダで 焚く送り火の煙に想う 亡き人と過ごした あれやこれや