陽はまた昇る

自宅を出た時は手袋が必要だったのに

地下鉄を降りたらすっかり暖かくなっていました。

お日様ってすごいなぁ、と

改めて思いました。

 

私のお散歩コースは

この時期、桜の見どころばかりです。

種類もたくさんあって、長く楽しませてもらえます。

青空の透ける満開の桜を見上げていたら

頭に浮かんだ歌詞がありました。

「陽はまた昇る、どんな人の心にも

あぁ、生きてるとは、燃えながら暮らすこと」

なんだか、涙ぐんじゃってねぇ…

 

大学で「美学」を学びました。

何を学んだかはほとんど覚えていませんが

「人が見ていなくても芸術は存在し

その美しさが損なわれることはない」

という、それまで私が考えたことがない考え方でした。

 

今はいろいろな施設が閉館していて人もいませんが

きれいに咲いている庭の桜は見る人がいなくても

きれいに咲いています。

皇居の中の桜も見事に咲いています。

今年はまじかに見られなくても

また来年もきっときれいに咲いてくれます。

今年のお花見は、

近所でお買い物がてらや通勤の途中で

楽しみましょう。

 

二年ほど前

それまでは入っちゃいけないかなぁ

と横目で見ていた庭園に恐る恐る足を踏み入れてみたら

全国の桜が植樹されていて、本当にきれいでした。

満開の桜の下を歩いていると

一本の木の下で、なぜか気持ちがざわつきました。

推理小説できれいな桜の下には死体が埋まっている

などと書かれていますが、まさかここではねぇ…

そろそろ五部咲きの桜の下に立ったら

今朝も少しざわざわしました。

なんででしょうねぇ、

わからないことはいくつもあります。

 

来年の今頃、今年の騒動が笑い話になるように

自分のできることを、やるだけですね。

 


 

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八重紅大島 この下に何が…