おかげさま って、世界中で使っていると思っていました

今朝は六時前に目が覚めて

思いのほかすっきりしていたのでそのまま起床。

テレビっ子の私はすぐにテレビのスイッチを入れます。

見たい番組があるとかないとかは関係ありません。

 

チャンネルは昨夜のままですから

どんな画面が出てくるかはわかりません。

今朝画面に出てきたのは日本語が流暢なアラブ系の男性でした。

宗教の番組で、男性は医療従事者のようでした。

男性の文化には他者への信頼が根付いていたそうです。

三食しか食べるものがない時は

二食は旅人に、残りの一食を家族で分けたそうです。

しかし、戦争のせいで信頼関係がなくなってしまった。建物や学校は時間をかければ作り直せるけれど

なくなってしまった信頼はもう取り戻せないかもしれない

と話していました。

そして男性が好きな日本語としてあげてくれたのが

「おかげさま」です。

日本人には耳慣れたこの言葉

世界では同じような意味の言葉を持たない文化がたくさんあるそうです。

「こういう言葉を口にする文化は素晴らしい」

 

そんな素晴らしい言葉を持ちながら

私たちはちゃんと口にしているか。

自分とは直接関係ない人たちのお蔭で

日常が機能していることに思いをはせているか。

感謝しているか。

自分が誰か見知らぬ人の手助けになっているか。

 

番組が終わるほんの5・6分前を見ただけでしたが

強い意志を感じさせる容貌と

優しい語り口とまなざしのその男性に

問いかけられている気がしました。

こんな時だからこそ

「おかげさま」と口にしあいましょう。

素敵な日本語をせっかく持っているのですから。