マスコミとの付き合い方

トイレットペーパーがなくなる

という大騒ぎが起きたのは今年の二月

ほんの三か月前のことです。

その後、ティッシュペーパーやキッチンペーパーがなくなるという噂も広まり

店頭に紙製品が戻ってきたのは今月に入ってからでした。

 

このツイートの検証番組を先日見ました。

驚いたのは、初めのころはご本人以外にリツイートした人はいない

という事実です。

ではなぜ、あれほど広がり国中が大騒ぎしたのか。

番組ではマスコミの取り上げ方に問題があったのではないかと検証していました。

センセーションな「トイレットペーパーがなくなる」という言葉を

情報番組のタイトルにしたことで

内容よりもタイトルのインパクトに視聴者があおられた。

その結果、高齢者が不安を感じてドラッグストアに列を作り

それを見た人たちが、さらに列を作った。

情報を拡散させたのはメディアだったというのです。

 

コロナウィルスについてもそうですが

メディアはセンセーショナルに不安をあおる傾向があるように思います。

視聴率をとるには、そのほうが良いのでしょうね。

怖いから安心できる材料を探す人よりも

怖いから怖さを共有できる情報を選ぶ人のほうが多いのでしょうか。

人は欲しいものしか見えない聞こえないという特性を持っているので

不安な人は不安を増す情報にアンテナを張ってしまうんですね。

もしタイトルが「トイレットペーパーはなくなりません」だったら

何の話か興味を惹かれても、冷静に内容を聞くことができたかもしれません。

 

もちろんメディアは視聴者をだますつもりはありません。

多分…

スポンサーを喜ばせる視聴率を取るのが彼らのお仕事というだけです。

同じ情報をどんな文脈で紹介するかによって

受け手側がどうとるのか

を、考えてくれているかどうかはわかりません。

私たちは情報の中のどの部分が事実なのかを

見極める目を持つことが求められているようです。

どうしたら、その目を持つことができるのか。

脳が筋肉の私には至難の業ですが

立ち止まって咀嚼する

何が事実なのかを考える意識を持つ

このあたりから、チャレンジしていくことにしましょう。